源氏物語 空蝉 紫式部 與謝野晶子訳

  • 2011.11.30 Wednesday
  • 00:01


今日は源氏物語の空蝉を公開します。


光源氏はカリスマであり権力の中枢に居た人物ですが、けっして屈強な人格者ではありません。今回は、その光源氏の柔らかい内面が見えてきます。


この物語に登場する空蝉という女性は、紫式部自身をモデルにして書いたのではないかと言われています。源氏物語の作者は紫式部なのですが、その54帖の物語全体を編纂したのは、紫式部ではなく後の研究者や愛好家たちであるかもしれない、という仮説があるのをご存じでしょうか。


源氏物語には幻の第1.5帖というのがあったという噂もありますし、第二帖の帚木というのは紫式部の死後に創作された話ではないか、という仮説もあります。源氏物語はちょうど1,010年前に書かれた物語ですが、千年間を通してブラッシュアップされつづけた作品なのかもしれません。


老子という太古の書物も、じつは老子が書いたんじゃなくて、その時代の賢人達が寄り集まって「老子」という書物を作ったのではないか、と言われています。教えが先にあって、作者があとから作りあげられたんですね。ふつうは、作者が居るから物語が編まれるんですが。そうでなくて本が中心にあって、あとから作者像が形作られたのかもしれない、といわれている。面白いなあと思います。


源氏物語も、作者である紫式部を超えて、物語自体があたかも生きているかのように活動を続けた書物です。与謝野晶子は文学者として源氏物語を読んでゆくと「筆致が異なる章があるので、作者は紫式部以外にも居たのではないか」ということを述べています。誰が源氏物語を書き足したのでしょうか? 映画化や新訳など、さまざまな創作者や研究者が千年後の今もこの物語を新しく作り直しています。


今回から読み始めても問題がないように、あらすじを引用しておきます。


源氏物語 前回までのあらすじ  (wikipediaより)

五月雨の夜、17歳になった光源氏のもとに、頭中将が訪ねてきた。さらに左馬頭(さまのかみ)と藤式部丞(とうしきぶのじょう)も交えて、4人で女性談義(俗に『雨夜の品定め』と呼ばれる)をすることになる。

頭中将は、女性と付き合うなら「中の品」(中流)の女性が一番よいと前置きし、子までもうけた内縁の妻の話をする。彼女は頭中将の正妻(弘徽殿女御の妹)の嫌がらせにあい、現在も行方がわからないと語る(後に内縁の妻が夕顔、子供が玉鬘だということがわかる)。

翌日、紀伊守の屋敷に方違えのために訪れた源氏は、前日話題となった中流階級の女性である空蝉(伊予介の後妻)に興味を持ち、強引に一夜を共にする。



こちらのリンクから、「源氏物語 空蝉」を全文お読みいただけます。
http://akarinohon.com/center/03utsusemi.html (約5頁 / ロード時間約30秒)







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